こんにちは!SUGINORLです。
実は連休はF1とWECとこのSUPERGTがあってレースづくしだったんですね。
そんな中私はネリマから川崎に引っ越しました。。。こともあり、録画を見ています。夜が大変です。
というわけでSUPER GTのレポートをしますが、少しSUPER GTについておさらいしましょう。
日本でやってるモータースポーツです。とても楽しいですし、知らないと損ですよ?
SUPERGT ってなに?
さて、SUPER GTは日本を中心にやってるツーリングカーのレースです。
「ツーリングカー」はいわゆる箱車のことで、レーシングカーの中でも、私達が普段道路で目にする車に近い形状のものをさします。日本国内のサーキットを回って、年間のチャンピョンを決めています。
SUPER GTの面白いところ
実はSUPER GTにはF1にはない魅力があります。それをいくつか紹介します。
魅力1:2つのレースが混在している
1つのコースで、同時間に、2つのレースをやります。これはトヨタ・日産・ホンダのハイパワーな車を各チームがチューニングしてレースに臨む「GT500」クラスと、少し馬力の低い「GT300」クラスの2つのクラスのレースを同時にやってしまいます。
この2つの見分け方は、走っている車のライトが白(GT500)か黄色(GT300)で見分けることができます。
コース上にはたくさんの車が走っているので、飽きることなく車を堪能することができます。
魅力2:車種が多い(GT300)
上記の通り2つのクラスを混在させるSUPER GTですが、このうちGT300クラスは、JAF(日本自動車連盟)とFIA(国際自動車連盟)の2つの規格に合致する車が出ることができるため、かなり車種が豊富になっています。例えば、ベンツやBMWはもちろんのこと、ジャガーやベントレーなどの高級車から、なんとプリウスまでもが同じレース上で戦っています。
サーキットを走るプリウスは、日頃みるのと全然違ってすごくシブいです。
また、車種も多いですがタイヤも各メーカーがしのぎを削っています。
魅力3:同じマシンを複数名で運転する
F1は、各チーム2台のマシンを出して、最後まで運転させますが、SUPER GTでは書くチーム1台のマシンに対して、複数のドライバーが交代してい運転します。
これは、運転席近くにあるLEDの四角いやつの色で見分けることができます。運転手はある一定の周回以上走らせないといけません。ピットインの回数をへらすためにも、ピット戦略とドライバー交代は勝敗に大きく影響します。
Rd2 FUJI のレビュー
さて、今回のレビューです。
最初に、GT300ですが、ポール・トゥ・ウィンの単調なレース展開でした。2位、3位についてもスタート時の順位変動からは変わりませんでした。どうしても富士スピードウェイではレースが単調になりがちです。
ただ、今回功を奏する事はありませんでしたが、グッドスマイル・レーシング(初音ミク の痛車)がとった、「外側のタイヤだけ変える」作戦は面白かっったです。富士ならではといったところでしょうか。
GT500については、DENSOの坪井選手がすごかったです。今回小林可夢偉選手がWEC出場のため、ピンチヒッターとして出場したのですが、序盤ヘイキ・コバライネン選手が猛烈な追い上げで1位に躍り出たあと、そのポジションを維持し続けました。
残念だったのは、2位のMOTUL GT-R にピットタイムで抜かれたことです。最初はDENSOが4秒ぐらい前にいたのですが、互いのピットインが終了してみれば、7秒ぐらい後ろになりました。同じような作業で約11秒ほどの差がでたのです。
なぜ、ピットタイムに差が出るのか
F1ではよほどの失敗がない限り、ピット作業で10秒もの差が出ることはありません。ではなぜ今回10秒もの差が生じたのでしょうか。
1.ピットに入る前と入った後のタイムがよかった
これは勝ったチームの監督が言っていた理由になりますが、追い抜いたMOTULは、前にいたDENSOよりも後でピットに入りました。
つまり、先に前にいたDENSOがピットに入ったわけです。前がクリアになった状態でパフォーマンスの高い走りをし、相手の車との間合いを詰められたというものです。
ただ、これよりも私はやはり後述の「独特のピットルール」によって、ピットクルーの技術の差が出やすいこともあったのではないかと思います。
2.独特のピットルール
SuperGTのピットルールはかなり独特です。
詳しくはこちらのサイトにのっていますが、F1との比較でいうと以下の点が違います。
- タイヤのネジ締めが2つしか使えない
- 給油中はタイヤ交換してはならない (正式には運転手の交代とバイザーの交換以外してはいけない)
- タイヤを転がしてはいけない
- ピットクルーは7人まで
- エンジンを止めないといけない
このため、ドライバー交代と4輪のタイヤ交換を伴うピット作業では、、、
- 停車エンジン停止
- 給油開始
- (その間に)ドライバー交代
- 給油終了とともにジャッキ揚げ
- タイア交換(1つ目)
- タイア交換(2つ目)
- ジャッキ下げ
- エンジン開始・出発
みたいな順番になります。停車時間が30秒~1分弱ぐらいかかっています。これは、おそらく「資源を有効に使うチームが有利」になるようにルールが組まれているためだと思います。さすがエコカーで売り出していた国だけありますね。
この中でも、タイヤ交換2回はピットクルーの技量が試されます。手際よく1つのネジ締めで前と後ろ(もしくは右と左)のタイヤを交換する必要があるためです。
今回のMOTULのピット作業を見ているととてつもなく手際がいいことがわかります。やはりそこでも差が生じたことは間違いないかと思います。
モータースポーツも違いを楽しみながら見ると楽しい
今回はピット作業のレギュレーションを通じてSUPER GT の魅力に少し迫ることができました。
SUPER GT は次回は5/19-20 鈴鹿です。富士よりもテクニカルなコースですので、何が起こるかわかりませんね!
ではまた後日!