こんにちは。昨日まで3連休だったのですが、私はノロウィルスにやられて散々な日々を過ごしております。実のところ今日も家にいるのですが、今日はそんな中読んだ「モチベーション3.0 」(ダニエル・ピンク 著、大前研一 訳)の話をしようかと思います。

何故読んだか

この本を読んだことある方もいらっしゃると思いますが、この本は、今から8年ほど前の2010年に出ました。

産業革命以降の疲弊を巻き起こすやり方を否定し、21世紀のモチベーションのあり方を論じたこの本は、当時ちょっとしたブームを巻き起こしました。

読んだときには感銘を覚えたのを記憶していますが、何か行動を起こしたわけでもなく、私自身の人生においても、また周囲においても、何か変わったという感覚はありませんでした。

しかしながら、その5年後に私自身がスタートアップに身をおいて、少なからず築き上げてきた「Fintech」の流れや、クラウドファンディングの一般化などで、少しずつお金のあり方が、従来の「アメとムチ」の「アメ」から姿を変えている感覚が自分の中にありました。

そんな折、「お金2.0」(佐藤航陽 著)という本が出ました。

タイトルが似ていることもあり、少しリンクしたことがありました。というより「いよいよ時代が追いついてきたのか」というなんともいえない高揚感を感じました。そこで、およそ8年の時を経て、今回再び読んでみたわけです。

おおまかな内容

著者のダニエル・ピンクさんは、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア副大統領のスピーチライターを努めた作家さんで、この方が21世紀のモチベーションのあり方について論じています。

この本はとても親切で、本を読んだあとに、「本書の概要」という章で、その本の内容をテーマ別に紹介しやすいようまとめてくれています。ですので、ここに書かれている「ツイッター向きのまとめ」をそのまま書いておこうかと思います。

アメとムチは全盛期の異物、〈モチベーション3.0〉によると、二一世紀の職場では、〈自律性〉〈マスタリー〉〈目的〉へとアップグレードが必要

少し細くをしますと、人間を動かすモチベーションをコンピュータのOSにたとえて、生きるための欲求を満たすのが〈モチベーション1.0〉、アメとムチ、つまり賞罰によるモチベーションが〈モチベーション2.0〉としています。

現代社会ではこの、〈モチベーション2.0〉が主流で成り立っており、産業革命以来、人を動かすための考え方の主流として鎮座していますが、著者は様々な研究結果や実例などから、そのバグ(私は仕様の限界だと考えていますが)を指摘しています。

その上で、〈自律性〉〈マスタリー〉〈目的〉を基軸とする〈モチベーション3.0〉が人間を動かす上で最も無理のないOSであると論じています。

この3つはそれぞれ、同じく「本書の概要」の「カクテル・パーティー向きのまとめ」で、以下のように説明されています。

一つは〈自律性〉―自分の人生を自ら導きたいという欲求のこと。

二番目は〈マスタリー(熟達)〉―自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。

三番目は〈目的〉―自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。

つまり、人間が本来もつ、自分自身を追求したい、世の中をもっと良くしたい、などと言った欲求によって自分を動かすことこそが、21世紀の人を動かすための根本となる。としています。

著書では、その根拠を科学的に論じた上で、実践のためのアドバイスなどを記載しています。

お金2.0

佐藤航陽さんの「お金2.0」では、従来のお金、経済圏のあり方が変化し、テクノロジーが切り開いた新たな経済のあり方について論じています。

私はこの本を読んで、「ブロックチェーンの登場により、それぞれの価値観が合う人が集まって、『善』とすることが認められて、衣食住が確保される世の中が来ている」と理解しています。

これについては、以前私の記事「地方と仮想通貨を考える」や、私の著書「二〇四〇年のみかん畑」にも書いています。

この方向性については理解しました(とします)。しかし大きな問題が残ります。

お金1.0の世代は今後どうすればよいか

今年私は34歳になりますが、この流れを作っているのは残念ながら私より若い世代の人たちです。実のところ、この「お金2.0」の著者の佐藤さんをはじめ、仮想通貨系でうまくやってる人のほとんどが、私より年下です。

彼らはかつて「ゆとり」や「さとり」と言われた人たちで、「自分らしさ」を表現する天才のような世代だったりします。

ちょうど私の年齢が「詰め込み」と「ゆとり」の間の世代となるのですが、私達や、それより上の年齢、いわゆる「詰め込み世代」の人たちは、新しい経済圏に参加することはできないのでしょうか?

彼らと接していると、悔しいくらい「自分を出すこと」と「組織を高めること」を高いバランスで作り上げるのがうまいことに驚きます。もちろん優劣はありますが、間違いなく全体的に高いです。

彼らは、「自分らしさ」を表現しながらベクトルがあう仲間を見つけ、コミュニティを広げながら、足らずを少しずつ補いながら、結果を出すことが自然にできるように思います。

したがって、新たな経済圏を作るのは結構簡単だろうと感じています。

もう人生もあと10年ぐらいならそれもまたいいのかもしれませんが、さすがに齢40を超えることなく、最新の経済から遠ざかるのもなんだか悲しい気がします。

私自身も、永らく会社で従来のやり方にどっぷり浸かってきました。そんな私にも、新しい経済圏に入る余地はないのでしょうか。

私には、その答えが、少なからず、この「モチベーション3.0」に秘められているのではないかと考えています。

「お金2.0」の推奨環境こそ、「モチベーション3.0」

今更ですが2.0とか3.0とかややこしいタイトルですみません。

ただ、これについては間違いないと思います。お金2.0の時代の最も重要な基軸は「自分は何がしたいか」「自分は何が大切だと思うか」にほかなりません。

自分は何者で、どこに行き、何をしたいのか、その通りに動いたとして、それが評価されるのはどういうときか、それを考え、そのまま経済と言うかたちで、印刷のように「プリントアウト」できる時代がすでに来つつあります。

そのとき、今までの「誰かに評価されたい」とか「ペナルティを受けたくない」などの優先順位は大きく下がってきます。ましてや「周りの目」などは雑音にすぎないのではないでしょうか。

自分が本当に行きたいところへ、だれよりも早く、軽々と飛んでいき、そこにたどり着いた誰かを優しく迎えることが、この新しい経済で幸せになる唯一の方法であると私は考えています。

このために必要なものは何かを考えるとき、最も簡潔なアプローチが、〈モチベーション3.0〉の基軸である〈自律性〉〈マスタリー〉〈目的〉の3つの追求だと思います。

(ちょっと有名な詩をパクってます。すません)

私たちは、これまでの生活の中で、自分のやりたいことに少なからず蓋をしてきた感じがあります。それに向き合うべき時代が来ていて、ついに技術がそれを可能にしつつあります。

言い訳をしてもいいのですが、それでは次の時代に進めません。

「モチベーション3.0」の本文によると、考え方の基本となる研究は6-70年代まで遡ることになります。それが「モチベーションのあり方」としてフィーチャされたのが50年後、そしてその約10年後に、経済が追いついてきた。というのが私の理解です。

じゃあどうすればいいか

まずはこの本をよんでみてほしいです。

そのうえで、私は本に書いている「フローテスト」をやってみようかと思います。これは、1週間で所定回数アラートを出し、その時の状態を記録するもので、その中で「フロー」(いってみれば恐ろしく集中してる感じ)の状態を探し出すものです。そうして、自分と向き合いながら、自分が何にワクワクするのか、探ってみたいと思います。

最後に、私がこの本を読んでしばらくしたあと、当時SEだった頃ですが、社内サイトにこの本の反証記事がのったことを覚えています。概ね環境が伴わないという内容だったように記憶していますが、この記事はその反証も兼ねています。

会社や環境のせいにしているうちは、モチベーション2.0から抜け切れていません。すべては自分の中にあります。それは相当呼びかけないと出てこないように思います。これについてはまた後日書こうかと思います。

それでは、また後日。

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